映画『真夏の方程式』レビュー・ネタバレ

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2013/6/29公開

解説

東野圭吾原作、福山雅治が天才物理学者・湯川学を演じる人気シリーズの劇場版第2作。子ども嫌いで有名な湯川が、10歳の少年・恭平と海辺の町で夏を過ごすことになり、事件に巻き込まれていく姿を描く。手つかずの美しい海が残る玻璃ヶ浦で海底資源の開発計画が持ち上がり、その説明会に招かれた湯川は、宿泊先の旅館「緑岩荘」でひとりの少年・恭平と出会う。やがて旅館の近くで男性の変死体が発見され、遺体の身元が「緑岩荘」に宿泊していた元捜査一課の刑事・塚原だということがわかる。地元警察は塚原の死を転落死として処理しようとするが、現地入りした捜査一課の岸谷美砂は、塚原の死に不可解な点があることに気づき、湯川に事件解決への協力を依頼する。吉高由里子、北村一輝らシリーズのレギュラー陣に加え、杏、風吹ジュン、前田吟らが共演。監督は前作「容疑者Xの献身」と同じく西谷弘。

真夏の方程式 : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)

あらすじ・ネタバレ

暑い夏。

少年は一人電車に乗っていた。

持っていた携帯電話が鳴る。親からの着信だ。

仕方なく、出る。急いで応答し、切るが、隣の席の老人に電源を切れ!と携帯電話を取り上げられそうになる。

電源を切ると、親に知らせがいき騒ぎになる!!と拒否する少年。

近くに居合わせた湯川。少年が食べていたおにぎりは、アルミホイルで包まれていた。

そのアルミホイルで携帯電話を包む。これで電源を切らなくても着信が来ない、といい席に戻る。

少年は湯川に感動する。

目的の駅に着いた湯川。さっきの少年も同じ駅で降りた。

少年は、夏休みに親戚の家に遊びにきたようだった。

湯川の来た目的は、海底資源についての討論があり、その開発者側として出席するためだった。しかし彼には興味のないことだった。

海底資源の開発に反対しているのは若い女性の成美。

集会後、彼女の家に湯川がきた。彼女の家は旅館であった。

湯川とは別に、もう一人お客がいた。塚原という男性だ。

事件は起こった。

塚原と成美の母である女将さんが、少しもめていた。

少年と成美の父、重治は庭で花火を楽しんだ。

その夜、塚原が堤防から足を滑らし転落した。彼は亡くなった。

不思議な点はいくつもあり、彼がなぜこの町に来たのか?

真っ暗な堤防をなぜ一人歩けたのか?

亡くなった塚原は、元刑事。15年前に解決した殺人事件をまだ調べていた。

その鍵となるこの場所にきて、あの旅館に泊まった。

塚原は15年前、殺人事件の犯人として、男を捕まえた。仙波という男だった。

しかし、調べていくと彼は犯人ではないのではないかと疑問に思う。

それぞれに秘密を抱えた家族。みんな、お互いが幸せであってほしいと願い、うちに秘めた想いで行動していく。

複雑に絡み合い、塚原は事故死ということになった。

成美の両親は、塚原が亡くなり、死体遺棄をしたとして逮捕されることに。

事件のあった日、少年は、花火をするために煙突をふさぐよう重治に言われて行った。

それが、殺人の加担だったのではないか、と少年はなんとなく感じ始める。

ことの発端、15年前、殺人を犯したのは成美だった。

しかし、彼女の事情を感じた大人たちにより、今この海辺に暮らしている。

自首しようとする成美に、湯川は言う。少年が、自分が罪の加担をしていたのではないか、と気づいた時に、なぜそれが起こったのか説明できる人が必要だと。

成美は、大人に守られ愛されてきた今までの人生を振り返り、これからの生活と少年の人生を守ることを決意する。

感想

重たいテーマで、過去と現在の映像が交差し、徐々になぜこの事件が起こったのかが分かっていくのが面白かった。

海はすごくきれいで、ロケ地は西伊豆なんだとか。

透き通った海には、映像でも伝わる魅力に感動した。

キラキラした宝石のような海。行ってみたい。

杏が、若くてこんなにかわいい人だったんだと再確認。

それと、吉高由里子の綺麗さになんとも言えないありがたさ(笑)

このころのメイクは、黒を基調としたものが流行っていて、囲みメイクが主流だが、そのメイクがとても似合う!!目元がキリっとしているので、強調させるとより魅力が増すんだなと思った。スーツ姿は今も似合っているが、このころから似合うなーと。

表面的には、綺麗な海と人で見ていて楽しかった。

しかし、内容は私的に大人の勝手に振り回される子どもがテーマなのかな?と考えてしまった。大人になれば分かることがある。しかし、その分かった時にしっかり説明してくれる大人がいないと、もやもやした闇みたいなのが心のなかにできてきちゃうのかな。

あの少年が真っ当な大人になりますように、と願うばかりです。

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