映画『真夜中乙女戦争』レビュー・ネタバレ

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2022/1/21公開

解説

若者を中心に圧倒的支持を集める作家Fの小説「真夜中乙女戦争」を、「弱虫ペダル」の永瀬廉(King&Prince)主演で実写映画化。上京して1人暮らしを始めた大学生の“私”は、友達も恋人もできず鬱屈とした日々を送っていた。そんな中、「かくれんぼ同好会」で出会った冷酷で聡明な“先輩”に惹かれていく。さらに、圧倒的カリスマ性で他人の心を一瞬で掌握してしまう謎の男“黒服”との出会いにより、退屈だった私の日常は一変。始めは他愛のないイタズラを繰り返す彼らだったが、ささやかだった反逆は次第に過激さを増し、「真夜中乙女戦争」という名の東京破壊計画へと発展していく。“先輩”を「貞子」の池田エライザ、“黒服”を「アルキメデスの大戦」の柄本佑が演じる。監督・脚本は「チワワちゃん」の二宮健。

真夜中乙女戦争 : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)

あらずし・ネタバレ

この映画、元は小説とのことですが、そちらは読んでいません。

若者に人気の作家さんみたいですね。

登場人物は、主に3人。私(役:永瀬廉)・先輩(役:池田エライザ)・黒服(役:柄本佑)。

はじまりは、”私”が大学の教授に、1コマの授業料が3000円するがその価値がないと困る!!と授業終わりに抗議したところ、コーヒーをかけられてしまう。おまけに、その一部始終を動画で撮影されていた。

なぜ”私”がこんなにもお金に関してもやもやしていたかというと、田舎から上京してきたものの、アルバイトも首になり、夜通しのバイトを見つけ働くが環境は最悪。睡眠時間と体力を削り聞かされた講義があまりにも退屈だ!と主張した。

しかし、どんなに世の中に嚙みつこうとも世の中は自分の楽なように生きられない。

そんな時、学内で喫煙所の灰皿が爆発する事件が何度も発生せていた。

”私”は、その犯人に気づいていた。黒服を着た男だ。

その男と出会うのは、まだもう少し先の話。

”私”はサークルにも入った。かくれんぼサークル。

そこで”先輩”と出会った。

初めて出会ったのは、サークルの面接で。

”先輩”は、東京にきて印象に残っているものは?と聞いてきた。

”私”は東京タワーだと答える。

東京タワーを見て、不幸の根源と感じたと話す。

”先輩”は東京タワーが嫌いなの?と不思議そうな顔し、続けて質問をする。

このサークルに入ったら、なにがしたいか?

”私”は、壊したいです。何もかも。でも一番壊したいのは自分自身かもしれませんという。

”先輩”から、新入生歓迎会の案内をもらう。

 

 

”私”はその場に馴染めずにいた。

騒いでる人たちを遠目に、隅で立っていた。

”先輩”が教授にコーヒーをかけられた”私”の動画が出回っていること、”私”がちょっとした有名人になっていると教えてくれた。

もう1度の失敗もしたくない、と嘆く”私”に、大学生はとにかく遊んで恥をかくのが大切なんだと諭す。

そんな、失敗したくない”私”だったが、出会ってしまった。”黒服”に。

今度は確実に、放火の瞬間を見てしまった。”黒服”の行動に目が離せなかった。この退屈な日々から抜け出せそうな高揚感があった。

”黒服”は、プログラマーとして天才だ。いくつかのアプリを作り不労所得で生活している。

そんな彼との日々は刺激的で楽しかった。

”私”は”黒服”に楽しいことの要求をした。東京を爆破してしまおう!とも話した。

”黒服”は、なんでも知っていた。

”先輩”とたまたま出かけたら、”黒服”が現れた。

”先輩”がどういう人物で、誰と交際していたのかを次々言い当てる。

”黒服”は天才だ。

広い空家に、”私”と”黒服”だけで映画をみたり、楽しいことをしていた。

みんなで楽しむものだ、と大学の人たちに声をかけたら何人か集まった。

その”常連”と呼ばれる人は、”黒服”のアイディアにより、どんどん増えて行った。

”先輩”とは、学校でたまに会う。

生きてたんだね!と笑顔で話しかけてくれる”先輩”。

生きてるだけでいい、と言ってくれる、”私”の心のオアシス。

そんな”私”は、”常連”の大勢で、世の中に少しいたずらをしていた。

面白さを求めるそのいたずらは、次第にエスカレートしていく。

”先輩”から連絡があった。

”私”は、先輩の友人が何者かによって内定を取り消されたことを知る。

きっと、自分たちのいたずらが原因だろうと”私”は気づいていた。

そんな中、クリスマスが近くなってきた頃、組織に動きがあった。

なんでも東京を爆破するという。

”私”は、”黒服”につめよる。やりすぎだ。

しかし、君が言い出した、君の願いだとその責任を押し付けられる。

”先輩”と会うことにした。

もし、別の世界で出会っていたら、こんなことにならなかったのかもと話す”私”。

クリスマス、東京がなくなる。

しかし、ふたりは何事もないように日常に戻る。

 

  

 

当日、”私”は”黒服”と映画を観ることになった。

そこで、”黒服”に抱き着き、ナイフで刺した。

ありがとう、という”黒服”。

 

 

映画のスクリーンが爆風で吹き飛ぶ。

東京が爆破されていた。

なんとも綺麗な。

電話がかかってきた。

”先輩”からだ。

たまたま、”私”と会い、君が言っていた東京タワーに登っていると。

おかげで爆破に巻き込まれなかった”先輩”。

許せないよ。と話す”先輩”。

しかし、

生きているなら今は、それでよしとしてあげるよ。

と笑顔でいうのであった。

レビュー

あまりに酷評の映画ですね。

たしかに、ちょっとSFが強すぎる?

なにが起こってるの?

となってしまうのでしょうか。

しかし、1つ1つの言葉がなんとも心にずんと来るので、私は好きでした。

生きていれば良いよ、と言ってくれる”先輩”がすごく好きです。

おまけに、池田エライザさんがとってもかわいい・・・!!

(ちょっと滑舌が悪いのか、そうゆう演出なのか、所々なんて言っているのか分からないところもありましたが・・)

若者が好きな感じは、すごく良く分かります。

未来に希望なんかもてなくて、正解が見えているような人生になにが楽しいんだろう?と人生に投げやりになっている若者には、なんとなく希望のような夢のようなストーリーなんじゃないかな。

なにが失敗で、なにが成功なのか、ネットのどこもかしこも溢れていて、それを観ながら、こんな人になりたくない、と思いながら生きていくの、楽しくないですよね。

失敗しても、なにしても、生きてりゃいいじゃん!ってことが伝えたいのかな?

映像も綺麗で、カメラワークも個人的に好きでした。

ありがとうございます。

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